真夜中に尾崎豊を見た
あれは確か。。。
深夜二時を過ぎた初夏の涼しい会社の駐車場。
会社は元々は墓地だったらしい。。。
私は、重たい荷物を少し離れた場所までヒモを引っ張り運んでいました。
この日運んでた荷物は、かなり重い荷物でした。
軽いと前に向いて目的の場所まで、ルンルンで運ぶのですが、
「かなり重たいなー」
と思った瞬間。。。
。。。ガツン
と何かに入った感じと言うか
何かに押された感じ。。。
何か変な感じだ
良く見ると
道路のくぼみに荷物が引っかかり、前にも後ろにも動かなくなっていました。
これはチカラが必要だな
。。。前に引っ張ってみよう
動きません
。。。後ろに押してみよう
やっぱり動きません
じゃあ
小刻みに前へ後ろへ腰を使い動いてみよう
。。。俺は変態か(笑)
こんな深夜
誰も外にいません。
よし
こうなったら
思い切って引っ張ろう~
「オリャー」
。。。次の瞬間
「うわー」
動いた弾みで、ヒモから手が外れて、2メートル近く私は吹き飛びました。
ドーン
誰も居ない真夜中の駐車場に
大の字で仰向けになっていました
ん?
ふと見上げると
。。。夜空には満天の星
何故かわからないけど
尾崎豊の「15の夜」が流れてきました。
♫盗んだバイクで走り出す 行き先も解らぬまま
暗い夜の帳りの中へ〜
覚えたての煙草をふかし 星空を見つめながら
自由を求め続けた 〜15の夜♫
。。。イテテ
ふと我に返ると
そこには
15でも何でも無い
若者の代弁者でも無い
ギターも弾けない
腰を押さえつつ
のっそり周りを気にしながら立ち上がる
45のオッさん(私)がいました。